管楽器(アナログ楽器)用エフェクター「ZOOM A1XFOUR」レビュー
『購入した理由』
筆者は「サックス」を演奏するのですが、「演奏動画の撮影・配信」などをおこなっていると、「サックス」一本で撮影しているので、「アンサンブル」などと違いよく言えば「シンプル」な演奏で、それはそれでいいとは思うのですが、音に厚みがなく「なんかさみしい」と思うこともあったので「ハーモニーエフェクター」を探すことに。
でありました「ハーモニーエフェクター」こちらはBOSSさんの「VE-2 VOCAL HARMONIST」
ですが今回は悩んだ末、以下にご紹介する「ZOOM A1X FOUR」を購入してみることに。
「ハーモニーエフェクター」といっても「多種多様」あり色々悩んでいたところ、サックス奏者の「ユッコミラー(YUCCO MILLER)」さんが「youtube」で紹介していたこちらの「ZOOM A1XFOUR」を発見
電源アダプターとXLR(ファンタム電源)アダプターセット商品
このほかに「G1XFOUR」というのがありますがこちらはギター専用のエフェクターで「A1XFOUR」の「A」は「アコースティック」の略だと思いますが、「管楽器」などを含む「アコースティック楽器」用に開発された設計の「エフェクター」になります。
以下「ZOOM」さんのページから引用
THE TECHNOLOGY
ディストーション、コーラス、ワウなどのエフェクトは、多くの場合エレキギターでの使用を前提にデザインされています。『A1 FOUR』/『A1X FOUR』では、各アコースティック楽器の音響特性に合わせて各エフェクトを新開発しています。
サックスやトランペット奏者は、息の吹き込み方でそのサウンドやニュアンスをコントロールします。『A1 FOUR』/『A1X FOUR』に搭載されているワウは、アコースティック楽器の特性に適したローパスフィルターも使用。これにより、ブローの加減でナチュラルにピークポイントを出すことができ、しかもサックスやトランペットの音の立ち上がり(アタック)や消え際(リリース)が不自然にならず、思い通りのコントロールができます。
バイオリンを例にしてみましょう。ボウイングによるアタック音はバイオリンの演奏表現として大きなポイントになります。このアタック音を犠牲にしないディストーションサウンドを作るため、新たにバイオリン専用設計のディストーションエフェクトを開発。周波数特性上のクリップポイントを通常より1オクターブ上げ、高域成分をブーストしつつ低域成分を抑えます。これにより、バイオリンの各種奏法に適した、よりバランスの取れたディストーションサウンドを生み出します。
主な特長
- 各楽器固有のボディ鳴りを再現する、15種類のアコースティック・リモデリング
- 楽器用クリップマイクを接続できる、マイクアダプタ(MAA-1)付属
- 80種類以上のアコースティック楽器用エフェクト(A1 FOUR:82 / A1X FOUR:90)
- トランペット、サックス、ハーモニカ、バイオリン、それぞれに専用チューニングされた7バンドEQ、オートワウ、デチューンコーラス
- ハウリングを抑えるアンチフィードバック・エフェクト
- 最大5エフェクトを同時使用でき、接続順も自由に並び替え可能
- PC/Mac用アプリ「Guitar Lab」から、追加のエフェクト/パッチメモリーを配信
- 50種類のエフェクトパッチをメモリー可能(ファクトリー/ユーザー兼用)
- ボリューム、ピッチ、ワウなど、楽器を弾きながらエフェクトをリアルタイムにコントロールできるエクスプレッションペダル搭載(A1X FOURのみ)
- 楽器ケースのポケットに収まる、軽量コンパクトデザイン
- 単3アルカリ電池×4本で、18時間の連続駆動が可能
- エフェクト通過前のフレーズをループさせて、アコースティック楽器の音作りにも活用できる最長30秒のルーパー機能
- カホンやラテンパーカッションなどアコースティック向けのリズムを含む68種類のリズムパターン
- 演奏環境に合わせて全体の音質を瞬時に調節できるアウトプットEQ
- 音楽プレイヤーなどを接続できるAUX IN端子
- エフェクトの設定を自動的に保存するオートセーブ機能
- クロマチックチューナー内蔵
- Guitar Labとの接続およびファームウェア・アップデート用USBポート装備
- 電源は単3乾電池の他、ACアダプタ(別売AD-16)、USBバスパワーでも駆動可能
※文中の製品名、登録商標、会社名、は、それぞれの会社に帰属します。文中のすべての商標、登録商標、アーティスト名は、それらの識別のみを目的として記載されており、各所有者の著作権を侵害する意図はありません。
仕様
A1 FOUR/A1X FOUR
同時使用エフェクト数: 5 パッチメモリー数: 50 サンプリング周波数: 44.1 kHz A/D 変換: 24-bit 128 倍オーバーサンプリング D/A 変換: 24-bit 128 倍オーバーサンプリング 信号処理: 32-bit ディスプレイ: ドットマトリクス LCD (128*32 dot) 入力
INPUT: 標準モノラルフォーンジャック 定格入力レベル: –20 dBu 入力インピーダンス(ライン): 470 k Ω AUX IN: ステレオミニジャック 定格入力レベル: –10 dBu 入力インピーダンス(ライン): 1 k Ω 出力
OUTPUT: 標準ステレオフォーンジャック(ライン/ ヘッドフォン兼用) 最大出力レベル: ライン + 2 dBu(出力負荷インピーダンス 10 k Ω以上時) フォーン 17 mW + 17 mW( 負荷 32 Ω時) 入力 S/N: 120 dB ノイズフロアー(残留ノイズ): -97 dBu 電源: ACアダプター DC9V センターマイナス、500 mA(ZOOM AD-16) 単三乾電池4 本 連続駆動時間 約18 時間(アルカリ電池使用、LCD バックライトOFF 時) USB: <端子> USB2.0 Micro-B<Guitar Lab>規格:USB1.1 Full Speed<対応ケーブル>USB2.0 Micro-Bケーブル※データ転送に対応したケーブルを使用してください。※USB 端子からの給電も可能です。※充電専用ケーブルを使用した場合、給電以外の機能は使えません。 外形寸法: A1 FOUR 156 mm (D) × 130 mm (W) × 42 mm (H) A1X FOUR 156 mm (D) × 216 mm (W) × 52 mm (H) 重量: A1 FOUR 340 g(電池を除く) A1X FOUR 610 g(電池を除く) MAA-1
入力: バランス入力(XLR:2 番ホット) 入力ゲイン : +3 ~ +30 dB 入力インピーダンス: 10 k Ω 最大入力レベル: +4 dBu ファンタム電源 +48 V 出力: 標準モノラルフォーンジャック 規定出力レベル: -20 dBu 最大出力レベル: + 7 dBu 出力インピーダンス: 1 k Ω 電源: 単三乾電池 2 本 連続駆動時間(ファンタム電流 3 mA 時) 約 15 時間(アルカリ電池使用) 約 15 時間(ニッケル水素蓄電池使用) 外形寸法 : 177 mm (D) x 23 mm (W) x 25 mm (H) 重量: 70 g(電池を除く) ※ 0 dBu = 0.775 V ※電池持続時間は当社試験法によるもので、使用条件により大きく変わります。
『使用していて気づいた長所』
はじめは「ハーモニー」を鳴らしたいだけで「ハーモニーエフェクター」を探していましたがこの「ZOOM A1X FOUR」やばいです。
何がやばいって?、、、めちゃ楽しい、、、、(≧▽≦)。
昨日、機能を調べながら(ダジャレではありません💦)ようやく「ハーモニー」らしき設定を見つけ出し、「なんか違う?」とか言いながら半日かけて設定して動画を撮ってみました。
はじめは「ピッチシフト」を使って色々してみましたが、「不協和音感」がすごくて、この時は結局「POLYOCTDN」?という機能を使って撮ってみました。(つたない演奏ですが)
「世界が終わるまでは~」の部分でペダルでかけてます。「01:12あたり」
でその翌日「このブログ」を書きながら色々調べてみたところ、テナーサックス奏者の「米沢美玖さん」が作成した「パッチメモリ」(設定)があるではありませんか!
なんで早く気付かなかったのだろう、、、
これを使えば「PCでアプリをダウンロードしてPCに「A1XFOUR」を繋げば簡単に機器にダウンロードできます。
ダウンロード方法については、また記事を書きたいと思います。
”以下ZOOMの公式ページより”
テナーサックス奏者の米澤美玖が作成した、A1 FOUR / A1X FOUR 用パッチメモリを、専用アプリケーション「Guitar Lab」からリリースしました。
テナーをメインに、時に渋く、時にアグレッシブな演奏を聴かせ、今最も注目されている若手女性サックス奏者。トップクラスのミュージシャンとのリーダーライブのほかビックバンドでデヴィッド・マシューズとの共演やGLAYのTAKUROのツアーにも参加している。リーダー作はインディーズで5 枚リリースの後、2019年4月にメジャー第1作目となる『Exotic Gravity』をキングレコードよりリリース。
米澤美玖パッチメモリとそのコメント
- SaxAwah – ファンキーなサウンドを演出するオートワウを使ったサウンドです。音の強さ、息の入れ方でフィルターのかかり方が変わるので、様々な表情が出せます。まさに「エフェクトを使っています!」といえるサウンド。
- SaxDlyRev – バラードにマッチするロングディレイと深めのリバーブをかけたサウンドです。このディレイはテープエコー・タイプの温かいサウンドなので、深めにかけても原音のフレーズがはっきり聞こえるのが特徴です。
- SaxDown – 原音と1オクターブ下のサウンドが鳴るので、2管でオクターブユニゾンしているようなプレイが可能になります。コンプを併用しているので強弱のニュアンスをつけつつもレベルを一定範囲に収めた演奏が可能です。
- HyperSolo – ギターアンプのスピーカーシミュレータでサウンドに癖をつけつつ、コーラスで厚みを加え、さらにロングディレイを1回のみ大きめに返しています。4分音符や付点8分音符のタイミングで演奏するのがオススメです。
- BassyWah – 1オクターブ下のサウンドだけが出る設定にアタックフィルター(SaxAtkFlt)をかけているのでオートワウのようなサウンド変化もつきます。シンセベースのようなサウンドがでるので、ベースとしてもソロ演奏にも使えます。
追加パッチメモリは、専用アプリ「Guitar Lab」からダウンロードできます。PC用です
他にもサックス奏者としては「Tスクウェアのサックス奏者宮崎 隆睦」さんの作成した「パッチ」などたくさんのパッチがダウンロードできます。
『お気に入りポイント』
①小さくて軽いので持ち運びが便利なうえPCに接続して「プロの奏者が作成した設定をダウンロードして使用することができる」ことです。これめっちゃいいです!!
②電池駆動「単三電池またはモバイルバッテリー」もできるので、電源ケーブルも不要「アダプターでの駆動も可」)
③68種類のリズムパターンを収録しているのでちょっとした演奏にも使用できる。
④エフェクト通過前のフレーズをループさせて、アコースティック楽器の音作りにも活用できる最長30秒のルーパー機能がついている
⑤クロマチックチューナー内蔵で両ペダルを踏むことで簡単にチューニングできる。
など、前述した主な機能にも書きましたが多彩な機能がついています。
短所(改善して欲しいところ)
短所というか、機能がありすぎて初め機能に馴れるのに時間がかかる。
わたくしあまり説明書読まないタイプなので特に、、、使いながら少しずつ慣れていきたいと思います。
コスパはどうか?
コスパは最高!
コレだけの機能がついていて「Amazon」や「ZOOM」の公式サイトで一万円台で買えるなんて最高すぎると思います。
単体
他に購入前にこちらと悩みました
「Guitar Lab」の専用アプリは「Guitar Lab」の公式ページからからダウンロードできます。
サックスの「ド」はピアノの「ド」とちがうの??サックスの移調方法を徹底解説!早見表も
サックスを置くときに使う「サックススタンド」おすすめは?十年以上使ってみた結果
サックスはどうやって吹くの?指使いは?初心者から使えるおすすめ最強アルトサックス教則本
管楽器用「ワイヤレスマイクロフォン」(shure(シュア)BLX14/B98)を5年間使ってみた結果(レビュー
【簡易PAシステム】おすすめは?小規模ライブ&パーティーなどに最適!設置も簡単「YAMAHA STAGEPAS400BT(600BT)3年間使ってみた結果
サックスをはじめたいけどどれを買えばいいの?価格は?はじめてのサックス購入のポイントと吹き方のコツを解説