プリウスのワイパーブレードのサイズは?適合しないと車検に通らない?交換時期や交換方法を解説!
雨の日には欠かすことのできないワイパーですが、ワイパーゴムの劣化などの影響で新品時のような拭き取りができなくなり拭き残りが出たりすると、視界が悪くなり特に夜間の運転などは大変危険です。
本記事ではプリウスのワイパーブレードの交換時期や交換方法について解説しているので、この記事を最後まで読んで実践していただくことでスムーズに交換することができると思います。
ワイパーはどうやって交換するの?
「ワイパー」は大きく分けて「ワイパーアーム」「ワイパーブレード」「ワイパーゴム」の三つに分けられます。
ワイパーの劣化具合によって交換するパーツが異なります。
かなりの年数がたち経年劣化がひどい場合は「ワイパーアーム」を交換する必要がありますが、ほとんどの場合「ワイパーゴム」または「ワイパーブレード」の交換で済みますので、今回は主に一番簡単な「ワイパーブレード」の交換について解説したいと思います。
ワイパーブレードの種類
「ワイパーブレード」には大きく分けて3つの種類があります
①トーナメントタイプ
最も一般的な「ワイパーブレード」です、ワイパーアームから枝状に分かれたフレームに「ワイパーゴム」を取り付けるタイプのもので多くの車種に採用されています。
②フラットタイプ
フロントガラスの曲面にワイパーゴムと「ワイパーブレード」が一体化されたタイプのワイパーで「フラットタイプ」と呼ばれます。
欧州車に多く採用されているタイプです。
③デザインタイプ
全体的にカーブがかかっていてデザイン性も高く風の力を利用して浮き上がりにくい設計のため特に高速走行時に拭き取り性能が向上します。
ワイパーの交換時期
ワイパーは拭き取り部分がゴム製品のため、紫外線や経年劣化などの影響で弾性が失われ硬くなってひび割れが生じてきます。
弾性が失われることによってワイパーの拭き取り時フロントガラスに「筋状の線が残る」「ガタツキ・ビビり」が出る「拭き取りにムラがある」のような症状が現れてきたら交換時期がサインだと思ってよいでしょう。
プリウスのワイパーサイズ
プリウスのワイパーサイズは以下の通りです。
型式 | 運転席側 | 助手席側 |
2代目プリウスNHW20 | 650mm | 400mm |
3代目プリウス ZVW30 | 650mm | 400mm |
4代目プリウスZVW50・51・55 | 700mm | 400mm |
車検証などで確認することができます。
ワイパーゴムのみ交換する
「ワイパーブレード」がしっかりしていて拭き取りに線が出るような場合は「ワイパーゴム」のみの交換で改善する場合もあります。
「ワイパーゴム」のみの交換の場合交換部品も安価であることが多いことから経済的ですが、交換するのにやや手間がかかります。
ワイパーブレードごと交換する
「ワイパーブレード」が摩耗やサビなどでガタツキが出ている場合はブレード本体ごと交換する必要があります。
また、「ワイパーブレード」ごと交換したほうが交換が簡単なのでコスト的には数百円~千円程度高くなりますが、頻繁に交換するものでもないのでお勧めです。
ワイパーは保安基準に適合しないと車検に通らない
ワイパーに関する保安基準は、道路運送車両の保安基準第49条(窓拭き器等)により以下のように定められています。
自動車の前面ガラスに備える窓拭き器にあっては、前面ガラスの直前の視野を確保できる自動式の窓拭き器(左右に窓拭き器を供える場合は、同時に作動するものであること。)であること。
第147条 窓拭き器の視野の確保に係る性能等に関し、保安基準第45条第1項の告示で定める基準は、自動車の前面ガラスに~(中略)~。この場合において、窓拭き器のブレードであって、老化等により著しく機能が低下しているものは、この基準に適合しないものとする。
とあります、なので以下の項目が車検の際に検査されます。
・ワイパーの高速及び低速時の各動作が不良でないか。
・ワイパーの払拭(ふっしょく)状態が不良でないか。
なので「車検」では以下の「点検項目」に異常があると交換あるいは車検に通らないということになります。
「ワイパーゴム」の点検は半年毎に、「ワイパーブレード」本体の交換は1年ごとに交換することをお勧めします。
ワイパーブレードの交換方法
ここでは最も一般的な「トーナメントタイプ」ワイパーの交換方法について解説します。
※「ワイパーブレード」の交換をする前にフロントガラスを毛布などで覆い、意図せずワイパーブレードが倒れた場合にフロントガラスを傷つけてしまうのを防ぎましょう。
1.ワイパーのアームを起こす
ワイパーアームを起こしてフロントガラスから浮かせます。
2.ワイパーブレードをワイパーアームから取り外す
「ワイパーブレード」を「ワイパーアーム」から取り外します。
ワイパーアームとの接続部分にストッパーがありますので、ストッパーを外して「ワイパーブレード」をワイパーアームの根元方向にスライドさせて「ワイパーブレード」を外します。
3.新しい「ワイパーブレード」を取り付ける
新しい「ワイパーブレード」を「ワイパーアーム」に外した手順と逆の手順でカチッと音が鳴るまで引き上げ取り付けます。
取り付けた後、軽く引っ張り抜けないことを確認してください。
また、運転席と助手席でワイパーの長さが違うので取り付ける際には反対に取り付けないように注意してください。
ワイパーゴムの交換方法
「ワイパーブレード」はそのままで、「ワイパーブレード」についている「ワイパーゴム」のみ交換する場合の手順を説明します。
1.古いワイパーゴムを取り外す
「ワイパーゴム」は「ワイパーブレード」から横方向にスライドして引き抜けばとれるようになっています、引き抜きにくい場合はワイパーゴムに沿わせてついている棒状の金具(バーティーブラ)を先に引き抜いてから外してもいいかもしれません
2.新しいワイパーゴムを外した手順と逆の手順で取り付ける
新しい「ワイパーゴム」を取り出し、外した手順と逆の手順で取り付けていきます、最後はきちんと取り付けられているかしっかり確認しましょう
3.取り付けが完了したらきちんと動作するか確認する
「ワイパーブレード」や「ワイパーゴム」の取り付けが完了したら、きちんと動作するかウォッシャー液を出して高速とスローそれぞれ10回程度試し拭きして異常のないことを確認します。
「ワイパーゴム」は常に紫外線などにさらされるため非常に劣化しやすい部品です。
本記事でご紹介してようにビビりや筋状の拭き残りなどの症状が現れた場合は速やかに交換することをお勧めします。運転時の視界を確保するための大事な部品ですので年に一度は点検交換するほうが安心かもしれませんね。
ちなみに撥水効果が付随した優れもの「撥水ワイパーゴム」もあります。
これは装着した後数回「撥水ワイパー」を作動させることで「撥水ワイパー」に浸透している撥水剤がフロントガラスをコーティングしてくれるという優れものです。
すでにガラコなどでコーティングされているフロントガラスもコーティング効果が長持ち!!
※撥水ワイパーゴムは元のワイパーゴムの長さに合わせてカットする必要があります長さを確認してご購入ください※
コーティング剤はこちら
超ガラコ
塗るのめんどくさい場合は「撥水ウォッシャー液」もタンクに入れるだけで撥水できるので便利ですよ。
ご紹介したワイパーまとめ
トーナメントタイプ
フラットタイプ
デザインタイプ
ワイパーゴムのみ
撥水機能付きワイパーゴム