【サックス奏者必見】替え指をマスターして演奏をスムーズに!効果的な練習方法を紹介
こんにちは、kouです。
サックスの演奏で、「あれ、なんか指がもつれるな」と感じたことはありませんか?
それ、もしかしたら“替え指”を使えばスッと解決するかもしれません。
今回は、演奏の自由度を広げる替え指の使い分けと、今日からできる効果的な練習方法をお届けします。
・替え指とは?その意味と役割
・使い分けのポイント
・替え指練習方法3ステップ
・1日10分でできる替え指練習ルーティン
替え指とは?その意味と役割
サックスにおける「替え指」とは、同じ音を出すための“別の指使い”のことです。
使い方によっては、運指が楽になったり、音質が安定したりと、演奏の幅を大きく広げてくれる便利なテクニックです。
特にジャズなどの即興演奏では、速いパッセージや大きな跳躍をスムーズにつなぐために替え指の活用が重要になってきます。
替え指を使うと何が変わる?
- 運指がスムーズになる
たとえばHigh Eのように、通常の指使いだと動きが大きい音も、替え指を使えば跳躍が滑らかになります。 - 音程が安定する
高音域などでは替え指のほうが音程や音の芯が安定する場合もあります。 - 表現力が広がる
替え指を知っていると、同じフレーズでも運指の選択肢が増え、音楽的表現に幅が出ます。
【特集】B♭の指使いの使い分け:Bisキー vs サイドキー
サックス奏者にとって、最もよく使う替え指のひとつがB♭の運指です。
このB♭には主に以下の2つの運指があります:
① Bisキー(左手人差し指+Bisキー)
- メリット:運指がコンパクトで、指の形を崩さずにB♭が出せます。
- おすすめの場面:
- C→B♭→A など、上下に音が動く近接音の移動
- スケール練習や細かいパッセージ
- 左手主導のフレーズ
- Key F(Fメジャーなど)での演奏時は、サイドキーを使わず自然な運指ができるため特に便利です。
② サイドB♭キー(右手サイドTaレバー)
- メリット:他のキーとの干渉が少なく、柔軟な運指が可能です。
- おすすめの場面:
- B→B♭のように、同じ指を動かす必要があるときは、Bisキーだと人差し指をスライドさせるため非効率になりやすく、その場合はサイドキーの方が運指がスムーズです。
- C→B→B♭→A→Gなどクロマチックフレーズ
- BとB♭が混在する曲やパッセージ
- A→B♭→A→B♭→A→B♭などのフレーズ(ピンクレディーの「UFO」のイントロフレーズ)など
- 左手が多忙な構成のとき
どちらを使うべきか?
実際には、演奏するフレーズやテンポ、手のサイズ、感覚に合わせて使い分けるのがベストです。
筆者の場合、Key FのようにB♭が頻繁に出てくる調ではBisキーをよく使いますが、
BとB♭が交互に現れるようなフレーズでは、サイドB♭キーの方が指の流れが滑らかに感じます。
どちらか一方にこだわるのではなく、「その場に合った指使い」を選べるようになることが、表現力を高める第一歩じゃないかなと思います。
よく使われる替え指(例:アルトサックス)
音 | 通常の指使い | 替え指の例 | 効果的な場面 |
---|---|---|---|
High E | サイドEキー | フロントF + パームE | 運指が楽/音程安定 |
B♭ | Bisキー | サイドキー | 近接音/跳躍/混在フレーズ |
F# | 右手中指 | Tfキー | クロスフィンガリング |
<運指表 HIGH E>
<運指表B♭>
<運指表F#キー>
今日からできる!替え指練習法3ステップ
ステップ①:同じ音を2種類の指で吹いてみる
まずは、通常指と替え指の違いを自分の耳と感覚で確認しましょう。
High EやB♭などで、Bisキー/サイドキーを交互に吹き比べてみると違いがよく分かります。
ステップ②:スケール練習に混ぜる
Cメジャー、Gメジャーなどのスケールに替え指を混ぜて運指練習。
テンポは遅めで、指の動きが自然になることを重視しましょう。
ステップ③:曲の中で実践
「枯葉」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」など、実際の曲中で替え指を取り入れて練習。
どこで替え指が使えるかを探すことで、指の選択肢が増えます。
1日10分でできる替え指練習ルーティン
時間 | 内容 |
---|---|
3分 | 同じ音を通常指/替え指で交互に吹く |
4分 | スケール練習に替え指を取り入れる |
3分 | 曲の中で替え指を使って試す |
まとめ:替え指は“テクニック”ではなく“表現手段”
替え指を覚えることで、サックス演奏がより自由に、そして音楽的に豊かになります。
特にB♭の使い分けは、演奏のスムーズさを大きく左右します。
ぜひ、今日から練習に取り入れてみてください。
あとがき
この記事は、50代でサックス演奏と雑記ブログを運営するkouが、実体験をもとに執筆しています。
読者の皆さんがより楽しく、無理なく演奏を続けていけるよう、役立つ情報をこれからも発信していきます。
必要であれば、図解や練習プリントもご用意します。お気軽にコメントやお問い合わせをください!















