サックスをはじめたいのだけど、どれを買えばいいかわからない。
サックス本体以外にも何か必要なものはあるの?
など、わからなことだらけですよね。
私も初めはそうでした、でも安心してください。
この記事では「サックス」を始める際に準備するものやセッティングの仕方・息の使い方・腹式呼吸のコツなどを写真を多用してご紹介していますので、順番に最後まで読んで実践していただくことで「サックス」が吹けるようになるよう、書きましたので一つずつ進めていただくことで吹けるようになると思いますので、一緒に楽しんでいきましょう。
私独自のとらえ方などあるかもわかりませんが、参考にしていただくとありがたいです。
- 1.アルトサックス各部の名前を憶えよう
- 2.楽器のほかにもこんなものが必要
- 1.マウスピース
- おすすめアルトサックスマウスピース1「Selmer S80C*」
- おすすめアルトサックスマウスピース2「YAMAHA AS4C」
- おすすめアルトサックスマウスピース3「MEYER(メイヤー)ラバー5MM」
- 2.リード
- 3.リガチャー
- HARRISON(ハリソン)サックスリガチャー
- Yanagisawa YANY Ligature(ヤナギサワ ヤニーリガチャー)「旧 魔法のリガちゃん」
- 4.マウスピースキャップ
- 5.サックス・ストラップ
- 6.スワブ
- 7.クリーニングクロス(布)
- 8.クリーニング(トーンホール)ペーパー
- 9.コルクグリス
- 10.メトロノーム・チューナー
- 11.サックススタンド
- 12.譜面台
- 13.おすすめサックス初心者セット
- 3.サックスを吹くための呼吸法
- 4.楽器を組み立ててみよう
- 5.サックス購入のポイントと吹き方のコツ(準備編)まとめ
1.アルトサックス各部の名前を憶えよう
今回はアルトサックスを用いて説明したいと思います。
ALTOSAX部位別名称
アルトサックスは大きく分けて「マウスピース」・「ネック」・「本管」の3つに分けられる。
2.楽器のほかにもこんなものが必要
1.マウスピース
口にくわえる部分に付ける一番音に影響がある部分です。
素材によって大きく「ラバー(エボナイト)」と「メタル」に分けられます。
素材によって音色や鳴らし方に大きく差が出る重要な部分です。
おすすめアルトサックスマウスピース1「Selmer S80C*」
最初のうちは「Selmer 80C*」あたりがおすすめ。
新品で「Selmer」のアルトサックスを「セット」で購入した際によくついてくる比較的「標準的」な「マウスピース」で扱いやすいです。
おすすめアルトサックスマウスピース2「YAMAHA AS4C」
「YAMAHA」の「AS4C」こちらは「価格」のわりに「品質」にバラツキが少なく、さすがの「YAMAHA」品質、素晴らしい「コストパフォーマンス」の「マウスピース」で「エントリーモデル」としてはかなりおすすめです。
おすすめアルトサックスマウスピース3「MEYER(メイヤー)ラバー5MM」
多くの「トップミュージシャン」が愛用し「ジャズサックス・マウスピース」の定番中の定番となった「MEYER(メイヤー)ラバー5MM」
古今東西の「トップミュージシャン」が愛用し絶賛する「マウスピース」でサウンドのスピード・タンギングの正確さ・アイティキュレーションによる変化、反応の速さは抜群です。
※マウスピースは別途購入する場合は「リガチャー」と「マウスピースキャップ」は別売りなことが多いので確認しましょう。
2.リード
サックスのマウスピースに付ける薄い葦(あし、一見竹のような素材)の振動体。
一般的に番号の大きさが大きくなるほど厚く(硬く)なるので、自分に合うものを色々試してみましょう
はじめは「厚さ(硬さ)」的には2.0~2.5~3.0くらいがいいと思います、いろいろ吹き比べて自分に合うものを探してみるといいと思います。
基本的なバンドレンの青箱リードを載せてみました。
3.リガチャー
リガチャーは「マウスピース」と「リード」とを固定するための「道具」です。
これがないと「マウスピース」と「リード」を固定することができません。
「リガチャー」は単に「固定」するだけの「道具」ではありますが、使用する「リガチャー」によって「リード」の振動に影響を与えるため「音色」に影響を与えます。
使用する「マウスピース」によって使用できるものが違います。
HARRISON(ハリソン)サックスリガチャー
Yanagisawa YANY Ligature(ヤナギサワ ヤニーリガチャー)「旧 魔法のリガちゃん」
以前の「魔法のリガちゃん」の後継機、リード側の接点が4点で最小限の接点にすることにより「リード」の振動を妨げるのを極力抑え「リード」の振動を最大限に引き出す工夫が施された「リガチャー」エボナイト用など「マウスピース」によって使える種類が変わります。
「リガチャー」を変えるだけで「こんなに変わるの?」と思うくらい「音色」が変わることがあります。(あくまで個人的な感想です)
4.マウスピースキャップ
サックスの「マウスピース」及び「リード」の先端部分はたいへん「繊細」なのでステージ上での移動の際など演奏していないときは必ず「マウスピースキャップ」を取り付けておきましょう。
「不意」な「接触」による「マウスピース」の破損を防ぐことができます。
5.サックス・ストラップ
「サックス」のリングに通して首にかけ「サックス」を安定して保持するために必要な「サックス・ストラップ」サックス本体は意外と重いので「サックス・ストラップ」は必要です。
くびの負担が少ない「ハーネスタイプタイプ」もあります、肩にも「サックス」の重さが分散されるので、首の負担が軽減されます。
長く吹く場合や「テナーサックス」や「バリトンサックス」など特に重い楽器の場合特におすすめです。
6.スワブ
「サックス」を吹き終わった後、しまう前にサックス管内の水分を拭き取るのに必要な道具。
四角い布の角に紐と先端には重りがついていて、「サックス」のベルのほうから重りを入れて「ネックジョイント」のほうに紐を通し引き出すことで「管内」の「汚れ」や「水分」を拭き取ります。
「サックス」の「キー」の裏側には「タンポ」と呼ばれる「皮革」が使われており「水分」などにより硬くなっていくため、こまめに「水分」と「汚れ」を拭き取っておくことで「タンポ」のコンディションを維持します。
7.クリーニングクロス(布)
「サックス」管体の外側の「汚れ」や「手脂」を拭き取るために使用します。
8.クリーニング(トーンホール)ペーパー
「トーンホール」(楽器に空いている穴)から出る水分を取り除くための「紙」。
「トーンホール」と「タンポ」の間に挟んで使う、挟んでいるときに引っ張らないよう注意する。
ノーマルタイプとパウダータイプがあり、パウダータイプは「タンポ」のくっつき防止に使用する。
トーンホールペーパー
トーンホールペーパー&パウダーペーパー
9.コルクグリス
ネックのコルクに塗るグリス。
マウスピースがスムーズに入るほか、コルクを長持ちさせる効果もある。
10.メトロノーム・チューナー
「メトロノーム」はきちんとしたリズム練習をするために必要。
「チューナー」は楽器を組み立てた後「マウスピース」の抜き差しにより音程が変わる為はじめにセッティングしておかないと正しい音程で演奏できない。
「メトロノーム」と「チューナー」それぞれ揃えてもよいですが、「チューナー」兼用のメトロノームがコンパクトでおすすめです。
また、「サックス」の音は「ド」の音が、ピアノの「ド」とは違う移調楽器なので「移調楽器対応のチューナー」を使うと便利なのでこちらもおすすめです。※メトロノーム機能はついていません※
- 【対象楽器】ホルン(シングル、ダブル)、チューバ、ユーフォニアム、オーボエ、ファゴット、E♭クラリネット、B♭クラリネット、バス・クラリネット、サクソフォン(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)、トランペット/コルネット
移調についての記事はこちらから⇩
11.サックススタンド
「サックス」を置くときは左手小指の「テーブルキー」は変形しやすいので、「サックス」を置くときは右側が下になるように置きます。
「サックススタンド」があると立てておくことができるため安心です。
特にこちらのHERCULES(ハーキュレス)の「サックススタンド」が安定していておすすめです。
スタンドの脚部分には「ソプラノサックス」を立てる「スタンド」を増設できるように「タップ」が切ってあるので、「持ち替え」をされる方はコンパクトに2本置けて便利だと思います。
詳しくは「サックススタンド」についての記事を書きましたのでこちらからどうぞ⇩
12.譜面台
1.コンパクトタイプの譜面台一般的なコンパクトに折りたためる譜面台、楽譜を置いて使用します。
普段室内で使用する場合、通常ならこれくらいのもので十分かと思います。
2.プロ仕様の安定感のある譜面台
野外などで、風の影響を受ける場合などは安定感がありしっかりホールドできるタイプがおすすめです、すべての楽曲を暗譜し(覚え)て望めれば一番良いのですがそうでない場合、演奏中に風で譜面が飛ぶことも、、、筆者も過去に何度かありまして、あたま真っ白なった経験があります。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
特に野外の場合この「譜面台」+「マグネットクリップ」があったほうが安心です。
ライブの際に「ノートPC」を載せられるタイプもあるようです。
13.おすすめサックス初心者セット
「サックス」は本体以外にも上記のようにメンテナンス用品をはじめ楽譜を置くための譜面台など、いろいろなものが必要になってきます。
ひとつずつ揃えていっても良いのですが、まだ何もなくて楽器も買わないといけないというような場合は必要なものが一通りセットになったものも販売されています。
サックス本体は可能であれば「サックス」のことをよく知る人と一緒に実店舗で試奏してから自分が気に入ったものを買うのが理想的ですが、近くに販売店がなかったりして実店舗で購入するのが難しい場合、ネットでの購入もできます。
この場合試奏などができない場合が多いので、最低限名前の知れたブランドを選んだほうが良いでしょう。
以下に「おすすめのサックス」をご紹介させていただきます。
1.YAMAHA(ヤマハ)
安心の「MADE IN JAPAN」のヤマハ品質、上位機種の「カスタムシリーズ」や「EXシリーズ」などは楽器製作時「手作業」が多く入りますが、機械化により自動化できる部分は自動化しコストを抑えた入門モデルは価格は「リーズナブル」でありながら、そこはヤマハ品質「吹奏楽」や「バンド演奏」など、ある程度音程の精度を必要とする場合は「品質」の個体差が少なくこちらがオススメです。
「楽器ケース」や「メンテナンスグッズ」「チューナー」など必要最低限のものがそろっています。
アルトサックス
テナーサックス
ソプラノサックス
正直、サックス入門としては「ソプラノサックス」は少し難易度が高いかもしれません、初めはアルトサックスをお勧めしますが「いや、私はソプラノが吹きたい」という方は、その気持ちを大切にしたほうがいいかもしれません、筆者も「サックス」を始めるときは「テナーサックス」を吹きたかったのですが、初めは「アルトサックス」から始めたほうがいいですよ。という勧めから「アルトサックス」をはじめたのですが、のちに「テナーサックス」を吹きたくなり結局「テナーサックス」を買いました。
結果「アルトサックス」を所属バンド内で吹くことでスキルが身に付き「テナーサックス」にスムーズに移行できたので結果としては良かったのかもしれませんが、やはり好きな楽器を選ぶのも気持ちの上で大事かと思います。
その後「ソプラノサックス」も購入し持ち替えて吹いています。
2.アンティグアウィンズ
アンティグアウィンズの管楽器は、創設者のFred Hoeyがバンド楽器ビジネスを始めた1950年代に誕生し、1991年にテキサス州サンアントニオで正式に発表され、終始一貫して良質の楽器を、プロの音楽家はもちろん、世界中の皆様に提供してまいりました。
アンティグア・ウィンズの製品が人の手によって厳格なチェック、調整をされていることは全世界の市場でもよく知られており、すべての楽器は出荷する前に熟練した技術者と演奏家によって調整され、高品質を確保しています。更に、日本に入荷した製品につきましては野中貿易技術チームにて再度調整を施し、最良の状態で皆様のもとへお届けいたしております。
また、アンティグア・ウィンズは今後発展が期待される事業計画を多岐にわたって立てています。
新しいモデルの開発のみならず、日本やアメリカ、その他の音楽教育界のニーズに応えるべく、将来のビジネスの発展に合わせて、新たに研究開発部門を設立し、設備投資を拡張しています。
アンティグア・ウィンズの製品は、子供から大人に至るまで、すべての年齢層に愛され、楽しまれるよう配慮されており、また長期間にわたって演奏できるよう細部に至るまで精密に作り、みなさまに提供しております。
とりわけ、ずば抜けて優秀な「サクソフォン」は、驚くほどのリーズナブルな価格ながら、ほかの一流ブランドと比べてもまったく見劣りすることなく、その機能性と輝かしいサウンドで、世界中の演奏家に認められ、愛用されております。
今後も世界中の音楽を愛する方々の活動に貢献すべく、更なる技術革新につとめてまいります。
アンティグア・ウィンズ ホームページより
そのずば抜けた「コストパフォーマンス」と完成度の高さ、またセルマーとの類似性から、「サックス」を教える立場にある講師・先生の皆さんが、ご自身の生徒さんにはじめて購入する「サックス」として推薦することも多いのが、この「アンティグア・サックス」です。
アルトサックス
テナーサックス
ソプラノサックス
3.サックスを吹くための呼吸法
管楽器を吹くためには呼吸法も大事な要素です。
サックスを吹くときフレーズの途中で途切れ途切れに息を吸うとせっかく良いフレーズを吹いても台無しになってしまいます。
息のコントロールをマスターすることも、上達には欠かせませんのでぜひできる範囲からチャレンジしてみましょう。
◎腹式呼吸
仰向けに寝転がって息をするとおなかが膨らむと思います、これが腹式呼吸です。
息は本来肺にしか入りませんが、腹式呼吸をすれば空気が充満した肺に押されて横隔膜が下がるので、おなかの部分が膨らみます。
「サックス」を演奏する際はこの「腹式呼吸」が最適なのでさっそく実践してみましょう。
1.椅子に座って状態を前に倒します。体の力を抜き肩の力も抜いて両腕をぶらーんと下に垂らします。
2.体の力を抜いたら深呼吸する感じで息をたくさん吸いましょう。
3.息を吸うと上半身が少し浮くはずですここで息がどのように体に入っていくかを確認しましょう、背中のほうまで膨らんでくるのを確認出来たら上出来です。
4.次に頬を膨らませないように「フー!」と勢いよく息を吐き切ります。
5.つぎは同じように今度は上体を起こしてやってみましょう。
6.次にメトロノームを♪=60にセットして上体を起こした状態で6拍(メトロノームの音が6回鳴る)の間に息をめい一杯吸います。
7.あいだを開けないで吸った時と同じ6拍で吸った息を吐き切ります。
8.同じことを今度は8拍で行います、何度か繰り返してどんどん拍数を増やしていくと次第に拍に合わせて息をコントロールしていると思います。
9.次に2拍で吸って8拍で吐く練習を行います。これができるようになったら息を吸う拍数だけを短くしていき最終的には一瞬で息を吸えるようにしていきます。
実際の演奏では曲中の休符の一瞬で息を吸いゆっくり吐く呼吸法が必要になってくるからです。
10.ここまで出来れば息のコントロールはバッチグー👍です!ただ簡単にはいかないはずなので焦らずにじっくり気長にマスターしていきましょう!
4.楽器を組み立ててみよう
楽器は大きく分けて「マウスピース」「ネック」「サックス本体」に分かれています。
まず、「マウスピース」に「リード」を取り付けます。
「リード」を取り付けたら必ず「マウスピースキャップ」をかぶせておきます。(先端の破損防止のため)
次に「サックス」本体のネック部分のねじを緩め、「オクターブキーガードキャップ」を外します。
外したキャップ部分に「ネック」を挿入ししっかり奥まで差し込みます。
「ネック」の中心部分と、「オクターブキー」の連動部分が合致するように位置を決めたらネジをしめます。
次に「リード」をセットした「マウスピース」を「ネック」の「コルク」部分に「コルク」が約1cm程度見える位置まで挿入します、この時「マウスピース」の「リード」がついている側が下側にくるようにセットします。
これで、サックスを吹く準備は完了です。
5.サックス購入のポイントと吹き方のコツ(準備編)まとめ
サックスを始めるにあたり準備するもの、演奏のための呼吸法などご紹介させていただきましが、次回は「サックスのセッティング」方法、「サックスの持ち方」などをご紹介していこうと思いますのでこちらもどうぞよろしくお願いいたします。
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