サックス移調早見表!アルトサックスやテナーサックス・ソプラノサックスなどのサックスの「ド」はピアノやギターの「ド」と違うの??移調のコツを徹底解説!
サックスの「ド」とピアノの「ド」が違う!?
サックスを吹いていて、「ピアノ」や「ギター」などを同じサックスの譜面で弾いてみたら、あれ?っと思った経験はありませんか?
サックスの「ド」を吹いた時と、ピアノを「ド」弾いたときの音が違う?!
そうなんです、サックスの「ドレミファソラシド」(以後、「音階」といいます)と「ピアノ」や「ギター」の「音階」は鳴ってる音が違うのです。
サックスは移調楽器
「ソプラノサックス」や「テナーサックス」はin「B♭」の楽器で、サックスで「ド(C)」の音を出したときに実際は「シ♭(B♭)」の音が出ます。
この実際に出る音の事「シ♭(B♭)」を「実音」といい、サックスの運指上の「ド(C)」の事を「記譜音」といいます。
「アルトサックス」や「バリトンサックス」の場合はin「E♭」なので「記譜音」「ド(C)」の音を出したときは「実音」「ミ♭(E♭)」の音が出ます。
※例外として記譜音の「ド(C)」を吹いたとき、ピアノやギターと同じ実音「ド(C)」の音が出る「Cメロ管」があります。20世紀初頭のみの製造※
なんか面倒くさいですね(;´∀`)
でも大丈夫です!
簡単一発解決移調表
実は下記の簡単一発移調表(サックス移調早見表)を使えば簡単です。
アルトサックス移調表としてもテナーサックス移調表ピアノ・サックス移調表としてもそれぞれの相関関係が一目瞭然なので大変便利です。
アルトサックスの実音やテナーサックスの実音などを調べたいときはそれぞれの楽器の記譜音の最上部(inC)部分を確認すればそれぞれの実音を知ることもできます。
ちなみにアルトサックスの調は(Eb)イーフラットと言われますがアルトサックスの運指上の(C)ドを押さえて音を出すと実音で(E♭)の音が出ますが下の「サックス用一発移調表」を使えば一番下の「in Key E♭アルト・バリトンサックス」の(C)の一番上を確認すると「D#(E♭)」の表記になっていますので、アルトサックス・バリトンサックスの記譜音(C)は実音「ピアノ・ギターなど」でE♭ということになります。
アルトサックスからテナーサックスへ移調したりテナーサックスからアルトサックスへ移調する際も同じようにそれぞれの部分を確認することで簡単に移調することができますので移調楽器読み替え表としてお使いになれます。
簡単!!「サックス用一発移調表」 ※トランペットなどB♭の移調にも使えます。
上の移調表を参考に、例えば「ピアノ」の楽譜を使用して「ソプラノ・テナーサックス」を演奏したい場合は「ド(C)」を「レ(D)」に読み替え、反対に「ソプラノ・テナーサックス」の楽譜を使用して「ピアノ・ギター」を演奏する際は「ド(C)」を「シ♭(B♭)」に読み替えて演奏することで、それぞれのkeyが合います。
ピアノで「ド(C)」=テナーサックスで「レ(D)」=アルトサックスで「ラ(A)」が同じ音(厳密にはオクターブの違いなどありますがここでは割愛します)になります
コード表記も同じで「ソプラノ・テナーサックス」の譜面のコード表記が「Cm」で「ピアノやギター」奏者に譜面を渡す際は「Cm]を➡「B♭m」に書き換えて渡しています。
「ギター」奏者の方は基本的に「コード」が分かれば伴奏などしていただけるので、それでお願いしております。※いつもお世話になりますm(__)m※
5度圏表(circle of 5th)を活用する方法
5度圏表(circle of 5th)を活用する方法もあります。
ピアノやギターなどの(C譜)から「ソプラノサックス」や「テナーサックス」「トランペット」などの(Bb)に移調する際は「5度圏表」を時計回りに2つ移動するとその調(Bb)に移調できます。
例)ピアノ(記譜音・実音C)➡右に2つ移動➡テナー・ソプラノ(記譜音・D)
ピアノやギターなどの(C譜)から「アルトサックス」や「バリトンサックス」などの(Eb)に移調したい場合は「5度圏表」を時計回りに3つ移動するとその調(Eb)に移調できます。
例)ピアノ(記譜音・実音C)➡右に3つ移動➡アルト・バリトン(記譜音・A)
逆に「ソプラノサックス」などの(Bb)の譜面から「ピアノ」・「ギター」などの(C譜)に移調する際は逆に反時計回りに2つ移動すると移調できますし、「アルトサックス」などの(Eb)の譜面から「ピアノ」・「ギター」へ移調する際は反時計回りに3つ移動することで移調が可能です。
まとめ
①「サックス」や「トランペット」などの「楽器」は「移調楽器」といい「ピアノ」や「ギター」とは同じ「ド(C)」でも音程が違う。
②「ソプラノ・テナーサックス」で「記譜音」「ド(C)」の音を出したときは「ピアノ・ギター」でいうと「実音」「シ♭(B♭)」の音が出る。※「アルト・バリトンサックス」の場合「ミ♭(E♭)」
③コードに関しても同じで「コードネーム」も「ソプラノ・テナーサックスの「コード表記」が「Cm」の場合➡「ピアノ・ギター」の楽譜の表記は「B♭m」になる。
また、5度圏表を使うことでBbへ移調する場合は時計回りに2つ、Ebへ移調する際は3つ、反対にC調へ移調する場合は反時計回りに同じように移動することで移調できます。
「セッション」や「バンド」で演奏する際はこの記事をブックマークしておき参考にしていただくと、お役に立てるかと思います。
また、スコア作成ソフトを使用して移調・転調作業を行えば簡単に移調・転調することもできます。
私は『プリントミュージック』という「PCソフト」を使っていましたがもう廃版になっており、現在はFinale27という代替ソフトになっているようです。
また無料の作曲・楽譜作成ソフト|MuseScoreを使えば楽譜入力後に楽器を変更すれば移調することができます、しかもPRO版でなければ無料で使えます。
無料の作曲・楽譜作成ソフト | MuseScore
操作方法もプリントミュージックと似た感じのところもあり、なんなら馴れれば使いやすいのでお勧めですよ。
『プリントミュージック』等からのアップグレード版はこちら⇩⇩⇩
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