花粉症対策グッズで快適な季節を過ごそう!!
NHKあさイチで紹介された花粉・黄砂・PM2.5による肌荒れアレルギー対策
皆さんは花粉症はどうでしょうか?
スギからヒノキへ花粉の飛散が3月から4月中旬まで非常に多い見込みです。
そんな花粉症・花粉飛散最盛期の季節ですが、今からできる対策をご紹介していきます
花粉で肌荒れが悪化
最近では花粉症でなくても肌に影響を与えることがわかってきました、化粧品メーカーの研究員「中西忍さん」によりますと
「花粉症でなくても花粉に触れることで肌が荒れることがわかりました。」
その仕組みはというと、乾燥した肌や荒れた肌に花粉が付着すると花粉のアレルギー物質が肌に直接取り込まれ表皮細胞に含まれるたんぱく質トロンビンが反応しさらに肌荒れを引き起こす可能性があるそうです。
ニキビなどで肌が完全な健康状態じゃない人は特に気を付けたほうがいいですね。
症状は「赤み」や「皮疹」がでたりかゆみをともなうことがあり、目の周りや首の周りなど肌が露出している部分は要注意です。
花粉症の人は特に症状が強く出やすいようです。
花粉による肌トラブルの対策法は?
皮膚科医の「日比野佐和子さん」によると
しっかりと保湿
しっかりと保湿をして肌のバリア機能を高めてあげる対策が重要だと思います。
乾燥により肌のバリア機能が低下すると、角質層に隙間ができ花粉のアレルギー物質が入り込みやすくなるので日頃から「保湿剤」などで肌の乾燥を防ぐ対策をしておくことで肌のバリア機能を高め対策につながります。
ノーメークって肌によさそうなイメージがあるかもしれませんが保湿や日焼け止めをしっかり塗るほうが肌の乾燥は防げますので、しっかりと防御するのが重要ですね
また、帰宅後すぐに洗顔やシャワーを浴びることでついた花粉を落とせますので効果的でおすすめです。
入浴後や洗顔後だけでなく、日中もこまめな保湿ケアを欠かさないことが花粉肌荒れの予防につながります。
またすでに肌荒れの症状が出ている場合は病院で診てもらうことをお勧めします。
花粉ブロックスプレーを使う
MCの鈴木アナウンサーも花粉ブロックスプレーを愛用しているそう
花粉ブロックスプレーの効果的な使い方は
化粧品メーカー研究員の「清田優子さん」によると
花粉はいつまで続くの?
気象予報士の「池田紗耶香さん」によると
4月からは「スギ花粉」から「ヒノキ花粉」に代わってきています、4月いっぱいは非常に多いです。
大型連休くらいまでは飛びそうですね。
花粉の多い時間帯は?
花粉の多い時間帯は東京都心の場合ですが「正午」と「18:00」です、なぜかというと「朝」山間部で花開いた花粉が都心付近に到着するのが「正午」ごろ、そして日中気温が上昇し地面が温まり上昇気流が発生しますが夕方になると気温が下がり上昇気流で舞い上げられた花粉が地上まで下りてくる時間帯が「18:00」ごろというわけです。
花粉のほかにも花粉症の症状を悪化させる原因物質が飛来する?
そしてもう一つ花粉症の症状を悪化させる原因として多いのが「黄砂」です。
この「黄砂」ですが、日本に平均15日くらい飛んできているといわれていますこの黄砂が飛来するのが一番多い時期が「4月」次いで「3月」「5月」「2月」となり「4月」がダントツ多いです。
月別黄砂観測日数平年値
1967年から2022年まで黄砂の観測を続けている11地点について、
黄砂現象が観測された日数を月別に集計し、1991年から2020年の30年で平均した値です。”気象庁ホームページより”
大きな「黄砂」は大陸から日本に飛来するまでに落ちるので日本に飛来する黄砂はスギ花粉より小さい4~5μmくらい、風の強い日「春の嵐のような日」に飛来します
大きさの比較直径
”一宮市ホームページより引用”
洋服の対策
洋服は表面がつるつるとしたもののほうが花粉を寄せ付けないことはご存じだと思いますが、インナーは何を着られているでしょうか?
ポイントは静電気
花粉や黄砂を付きにくくするには静電気を抑える必要があります。
と教えてくれたのは生活用品メーカー研究員の「大貫和泉さん」
「大貫さん」によると「花粉」や「黄砂」のような小さな粒子は静電気に引き寄せられる性質があるそうです。
静電気を帯びた布には花粉やほこりがどんどん吸い寄せられていきます。
”ライオン公式チャンネルより”
静電気の発生を防ぐには素材の組み合わせに工夫が必要なんです!
ナイロンなどのつるつるしたアウターを切るのは基本中の基本。でもインナーの選び方によっては「静電気」によって花粉を引き寄せてしまうかも
素材で静電気の強さが変わる?!
静電気を発生しにくくするインナーの素材を「ポリエステル」「ウール」「綿」で比較してみました
アウター(ナイロン)素材とインナー素材の組み合わせによる静電気帯電電圧の変化
インナー素材 | 帯電電圧(KV) |
ポリエステル | 13.90 |
ウール | 6.30 |
綿 | 2.27 |
ツルツルなアウターでも「ナイロン」と「ポリエステル」だと13.9KVこれはかなり高い数値だそうです、なので静電気が発生し花粉を引き寄せてしまいます。
対して綿素材は最も低い結果になっています。
綿は吸湿性が高いので放電しやすいためどんな素材と組み合わせても静電気が起きにくいですよ。
というわけで花粉や黄砂が飛ぶ日は綿のインナーがおすすめです。
くっつく花粉を減らすことができます。
”引用 ライオン生活情報サイト「Lidea」より”
両サイドに離れるほど帯電しやすくなります。
例)インナー「アクリル」+アウター「ナイロン」など
綿は真ん中なので一番帯電しにくいためインナーなどに綿素材を着ておけば一番最小限に抑えられるとのこと。
体に付いた花粉や黄砂、外で払ってどれだけ落ちる?
花粉が気になる方は玄関前で花粉を払い落として家に入られる方も多いと思いますが、どのようにしたら効果的に花粉を落とすことができるでしょう3つの方法で花粉の落ち方を検証してみました。
四つの方法で落ちやすさを比較
①手で払う
花粉が見えなくなるまで手で払い落し(約25回程度)カメラで繊維の奥まで確認してみるとまだ花粉が繊維の奥に残り落ち切れていないのがわかります。
もしかしたら手で押し込んでしまったのかもですね
家に帰って、またこれ吸っちゃって「ハクション!!」ってなる可能性もありますね。
②衣類用粘着クリーナー
見えなくなるまで粘着クリーナーを動かして検証してみると繊維の奥には少し残ってはいますが手で払い落すよりはぱっと見とれたようです。
※粘着クリーナーは掃除用ではなく衣類用をご使用くださいね、衣服を傷める場合があります※
③ブラシ
③ー1洋服用ブラシ
繊維の奥までしっかり取れています。
③ー2ほこり取りブラシ
繊維の奥までしっかり取れています。
玄関の外でするならブラシを使って玄関内でするなら舞い上がりにくい粘着クリーナーがいいかもしれませんね。
シーンによって使い分けるといいかも。
花粉がつきやすい場所
花粉をとる方法はわかったけど全体をやるのは大変すぎる、、、。
ということでどこが一番花粉がつきやすいかそれは女性の場合は特にかばんがこすれるところが帯電しやすく
男性の場合ズボンの場合ひざ下が摩擦によって帯電しやすい
摩擦が起きる場所に静電気が帯電しやすいようです。
他にもコートの裾やおへそ回りなどよく摩擦が起きる場所に帯電しやすく、体中の花粉を落とすのは大変なのでこの帯電しやすい場所を中心に洋服用ブラシなどで花粉をおとすといいと思います。
ズボンの場合はひざ下が帯電しやすいのでひざ下を中心に落としてもらえればいいと思います。
花粉症は重症化すると生活の質(QOL)が骨折や糖尿病より悪くなる?
花粉症の専門医「岡野光博」さんによると
花粉をたくさん浴びると重症化することがあります、重症化すると生活の質(QOL)が骨折や糖尿病より悪くなることがあるといわれています。
仕事や勉強はもちろん睡眠や外出などの日常生活にも大きな影響ををきたすといわれています。
花粉症を発症する方はいきなり重度の状態で症状が出る方が多いです、重症化するとお薬も効きにくくなってくるのでできれば中等症くらいの時には来院して、診断と治療してもらったほうがいいですね。
花粉症の人は黄砂やPM2.5でも症状は出るんですか?
PM2.5は無機物なのでそれ自体がアレルギー反応を起こして症状が出ることはありませんがPM2.5にくっついている物質で粘膜を刺激されて炎症が起こって症状が出ることはあります。
この場合花粉症の方はそうでない方よりも症状が強く出やすいです。
私は花粉症ではありません、できればなりたくないです。
予防する方法はありますか?
花粉やPM2.5を浴びない吸わないことが一番ですね。
マスクをする・眼鏡をする・先述した花粉がつかないように持ち込まないように工夫する。などしてなるべく吸い込まないようにすることで予防することができると思います。
こんなところにも花粉が?室内の花粉や黄砂の掃除方法は?
医療施設の清掃歴35年以上の掃除のプロ「松本忠男さん」は35年以上病気を予防する掃除法を研究し指導しています。
その「松本さん」によると花粉のたまりやすい場所はなんと「壁とか天井なんです」とのこと。思いもよらない場所ですよね。
花粉や黄砂ホコリもそうですけど、フワフワ~と空中を舞って最後は静電気に引き寄せられて壁や天井などにペタッとくっつきます。
そして人が通るたびに剝れて舞って落ちたりくっついたりをひたすら繰り返しています。
吸い込んだ粒子の大きさと量がわかる掃除機を使って検証してみます
花粉のサイズは10~60μm
対策前の粒子の量
測定場所 | 粒子量(個) |
床 | 54,720 |
壁 | 34,540 |
天井 | 24,420 |
壁や天井の掃除方法
壁や天井は「化繊はたき」を使用して掃除します。
はじめに化繊はたきをよくこすって静電気を発生させ力を入れて拭くのではなく「静電気」で引き寄せるので優しく軽くなでるイメージで掃除していきます
天井や高いところは柄がついたタイプを使うのがオススメ
天井まで掃除するのは大変って場合は壁は床から90cmくらいが座る高さで一番ほこりを吸い込みやすいのでいので90cmより下をはたきで掃除するだけでも効果的ですよ。
化繊はたきを使用して測定した結果粒子量が
壁 33,540➡3,090 ホコリの量が1/10以下に減りました
「化繊はたき」で掃除した後、喉のいがらっぽさもなくなったような気がしますね。
フローリングの掃除方法
フローリングワイパー
ここで問題ですフローリングワイパーは水拭きと乾拭きどちらが花粉を取りやすいでしょうか?
正解は松本さんによれば「から拭き」です、「水拭き」は水分で花粉が床に付きやすくなり塗り広げてしまう可能性があるので「から拭き」をお勧めしますとのこと。
そしてゆっくりかけるのがコツだそうです、速くやってしまうと花粉が飛び散ってしまって逆効果だそうです。
カーペットを掃除する場合
カーペットに掃除機をかける際もゆっくりやるのがコツ1秒に20cm程度のスピードで一方向ではなく前後にかけるのがコツだそうです。
余談ですが花粉症でくしゃみをした際にその反動で「ぎっくり腰」になった経験がある方もいらっしゃるようです、医師によるとよくあることだそう。
また花粉症の息子の布団を外に干してそのあとその布団で寝たら息子にアレルギー症状が出て喉が腫れて呼吸困難になり救急車で運ばれたという方も、、、
家にもマスクを
家にいると窓から黄砂や花粉が入り込んでくることもあります、「花粉の時期は窓を開けない」というかたも多いようです。
NPO法人日本健康住宅協会常務理事の「和田伸之さん」によると「家にもマスクをしたほうが良いですよ」とのこと。
和田信之さんはシックハウス症候群など住居による健康被害を防ぐため情報発信をされています。
どこにマスクをするかというと、、、24時間換気システムの給気口です、給気口は多くの場合リビングや寝室に設置してあります。形状は様々ですが2003年7月から建築物の居室で設置が義務化されました24時間換気システムとは設置された給気口から外気を取り入れ浴室などの換気扇から排出するもので、およそ2時間で室内の空気が入れ替わります、なので窓を開けていなくても花粉を取り込んでします。
24時間換気システムにも人がマスクをするように対策をしないといけません
花粉がつらいので24時間換気システムを止めてもいい?
24時間換気システムは建材や家具から出る「ホルムアルデヒド」を抑制するために設けられています、なので止めてはいけません。
対策としては既設の24時間換気のフィルターは黄砂のような小さな粒子を想定していないためそのままだと黄砂や花粉が家に侵入してしまいます。
そこで、
対策①薄手の給気口フィルターを設置
花粉・黄砂対策用給気口フィルターを設置します。
使い捨てのものは100円ショップなどでも販売しています
使い方は既設のフィルターは取り外さずに花粉フィルターを既設のフィルターの外気側に増設する形で設置します。
フィルターを重ねることで花粉や黄砂を防ぐ効果が得られます。
丸形の旧機構にはフィルターがついていないこともあるのでその場合は黄砂フィルターを設置しましょう。
また、目が細かいものは目詰まりしやすいので換気が悪くなることがありますので説明書をよく読んでこまめに交換することが必要です。
対策②網戸用フィルターを設置する
窓を開けて換気したい場合はどうする?
その場合は網戸用フィルターをお勧めいたします
ただ、網戸は面積が広いため窓を全開にすると花粉や黄砂を防ぎきれないそうですが、その場合どうしましょう。
設置後も5センチほどの窓開け換気で対応しましょう。
家の中でも花粉症の症状がひどい人はマスク代わりの給気口のフィルター設置をお忘れなく。
しっかり保湿してバリア機能を高める
対策は他にも
①症状が出る前の1月後半くらいから病院でお薬をもらって花粉の終わりごろの6月ごろまで飲み続けることで、症状を軽くすることもできるようですので早めに耳鼻咽喉科に行って相談してみるのもいいかもしれません。
②ワセリンを塗る
ワセリンを塗ることで花粉の侵入を防ぎ、花粉が割れないようにする効果もある
NHKあさイチで紹介された「花粉・黄砂・PM2.5」肌荒れアレルギー対策まとめ
花粉による肌トラブルやアレルギー症状対策まとめ
- しっかりと保湿
- 花粉ブロックスプレーを使う
- 花粉の多い時間は都心で「正午」と「18:00」ごろ
- 黄砂に含まれる付着物等もアレルギーを引き起こす原因となることがある
- 黄砂はスギ花粉より小さく直径4~5μmほど
- アウターはツルツルした素材を着る
- 花粉や黄砂をつきにくくするには静電気を抑える必要がある
- 静電気を防ぐには素材の組み合わせが大事(⊕と⊖離れているほうが帯電しやすい)
- 綿素材は放電しやすく帯電しにくい
- 付着した花粉や黄砂は洋服用ブラシか洋服用ローラーが落としやすい
- 服の擦れる部分が特に帯電しやすい「女性」バッグの触れる部分、男性は膝下にの裾が触れる部分などが帯電しやすいのでそこを中心にブラシで落とす。
- 住宅の場合花粉や黄砂は壁や天井にも付着しやすいので、化繊のハタキを使用することでとれやすい
- フローリングワイパーは「カラ拭き」する、そしてゆっくりかける。
- カーペットに掃除機をかける際は1秒間に20cm程度のスピードで前後にかける。
- 住宅の24時間換気システムの給気口にもマスク(フィルター)を設置する
- 網戸にもフィルターを設置
- 花粉が増える前の1月ごろから病院で花粉症の薬を処方してもらうことで症状を抑えられる場合がある
- 鼻周りにワセリンを塗ることで花粉の侵入と花粉が割れるのを防ぐ効果もある。